5章 良心の声 4
他人へ迷惑が及ぶ思念の使い方をするタイプになると、死後の報いはもっと深刻です。 たとえば悪知恵のよく働くタイプの人間がいるとします。他人への迷惑などまるで考えずに、自分の利害を素早く計算して、事を推し進めます。こうしたタイプの人は、破壊的思念の中でも特に影響力の強い思念を出していることになります。思念の悪用の最たるものであり、こちらへ来てから支払わされる代償は、前者のタイプに比べてはるかに重くなります。なぜならば、放射した貪欲な思念が強固な壁をつくりあげており、それを自らの力で片づけなければならないからです。
いかなる種類のものであろうと、あなたが一度その心に宿して放出したものは、精神世界に関するかぎり、すでに一つの既成事実となっております。つまり、その考えに基づいて行動を起こすか起こさないかに関係なく、精神的にはあなたの一部を築いているということです。
湧いては消えていく取り留めのない雑念は別です。これは大きな影響力はありません。私が言っているのは、あなたの個性が反映している明確な考えのことです。それは、いったん心に抱いたら、精神世界に関するかぎり実行したのと同じことであり、その報いをこちらに来てから受けることになります。
「心に思ったことをいちいち良心に照らしてコントロールしてたら身が持たないよ」とおっしゃるかも知れません。が、百パーセントはできなくても、私がいま述べたことを事実として受け止めてくだされば、あなたの精神活動に、これまでとは違った厳しい目を向けるようになるでしょう。精神活動こそ大事なのです。良心を欺いたことを自覚することは、他人にそれを知られることよりも、さらにつらいものです。静かに良心の声に耳を傾けてみられるがよろしい。
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